ミラノの紋章にある赤十字。ミラノ公を輩出したヴィスコンティ家の家紋である、人を飲み込む大蛇(ビショーネ)。
そして、イタリア王国、サヴォイア家の家紋の結び目。
これらを組み合わせた初代エンブレム。
これはアルファ ロメオの礎を築いた名エンジニア、ジュゼッペ・メロージの統括のもと、部下のロマーノ・カッターネオが原案を手がけたものである。
A.L.F.A.(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili=ロンバルダ自動車製造有限会社)は第1号モデル「24HP」を開発し、誕生翌年からレース活動を開始。順風満帆に思えた船出だったが、わずか数年にして暗雲が立ち込める。
1915年にイタリアが第一次世界大戦に参戦したことで販売は低迷、財政状態は悪化する。
危機的状況を迎えたA.L.F.A.の前に現れたのは、ニコラ・ロメオその人だった。
裏面の文様:青海波(せいがいは)
青海波(雅楽)の舞曲に用いる服の波形の染模様で、元禄の頃から流行した文様。「無限に広がる穏やかな波に未来永劫と、平和な暮らしへの願い」が込められた吉祥文様のひとつでもある。
直径:100mm